外務省は1970年以前に中国が発行した地図を、なぜ今まで出さなかった?

 3月16日、日本の外務省は、公式ブログに、

中国が尖閣諸島の領有権を主張し始める前の1969年に発行された地図を掲載した。これを報じたFNNニュース。

岸田外相は、翌日17日、「尖閣諸島が日本の領土であることを前提として作製されたものであると考えられ、外務省としては、中国側による独自の主張には、まったく根拠がないことを示す観点から、昨日、新たな資料をホームページに掲載した次第です」と述べた。
また、フジテレビの北京支局にあった1960年に出版された地図を見ると、魚釣島、尖閣群島という日本の呼び方で記載されている。
外務省のウェブサイトでは、ほかにも、1920年に尖閣諸島で遭難した中国人を日本人が救助した際に、当時の中華民国から贈られた感謝状を載せている。
ここにも尖閣列島というふうに書かれている。
明らかに日本の領土と認識されていたことになる。
さらには、1953年、中国共産党の機関紙「人民日報」にも尖閣諸島と記述されている。
17
日午後、中国外務省の洪磊報道官は「(地図は見てないが)尖閣諸島と付属の島しょは中国のものだ。これは否定できない事実だ。十分な歴史と法律根拠があり、この歴史事実は、誰かが無駄に頭を絞って、1枚か2枚地図を探し出して、覆されるものではない」と述べた。

このとき、実は、キッシンジャーが訪中し、習近平と人民大会堂で会談。国賓の待遇をうけていた。

それにしても、この地図の存在は、これまでもよく知られていたことで、これまで、なぜ、日本の外務省は外交の場面で出さなかったのか?

「出すな」という圧力があったのか?

それが今は、日中間の領土問題解決に、最後の切り札として出した?

面倒なのは、1971年以前は、中国を代表する政権は、台北の蒋介石政権だったこと。

大陸は、文化大革命で、それどころではなかった。

 

 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。