憲法無視の集団的自衛権。公明党は役立たず。世界の中で自衛隊の役割は?

 20年以上前、PKO法案の審議の時に、日本の経済界は、自衛隊の存在と機能について、

 「グローバル化で世界中に展開する日本企業。

 一方、紛争地域には絶対に派遣されない、世界一安全な軍隊「自衛隊」。

  自衛隊が、海外の日本人や日本企業を救出できないなんて、おかしい。 

  職業軍人なら、世界中どこに日本人がいても、それを護り、救出するのは当然だ。」

 もともと、日本の経済界は、こんな議論から、自衛隊の「海外派兵」実現の道を考えていたが、

 そこに戦争屋が取り憑いていくと、米国の身勝手な軍事行動に、マネーを出させるだけでなく、日本人に大量の武器を買わせ、さらに血も投入させる方向に、どんどん変更していった。 このときに創られた敵が、ソ連、北朝鮮、そして、911以後がアルカイダ、さらに、江沢民時代に種をまいた中国。

 米国は昨年、内部の戦争屋を押さえ込んでようやく変わりだしたが、日本には自衛隊派兵を諦めない勢力がいる。

 W杯が始まって、王族たちが鳩首する前に、イラク(シーア派のマリキ政権)で、(戦争屋が作り出したテロ組織)アルカイダの残党がスンニー派を語って、殺戮を始めた。 (もしや、これがビルダーバーグの合意事項か?)

 イギリス、アメリカ、ロシアが、これに、どう出るか? 戦闘を仕掛けた人間は、「カネ」を求めるだけなのか?

 こうした中、安倍と日本の軍産複合体は、この事態に、イラクに、自衛隊を、派兵しようとしているのか?

 日本が、この地域で、本当に、「平和構築」に関わるべきと考えているのか? 

 一方、中国とは、まだ、もめている。 北朝鮮もある。

 集団的自衛権の問題は、単純に、世界最強軍隊のアメリカ軍の肩代わりだけの問題ではない。

 日本国という統治体による軍事行動を、日本国自体がコントロールできるか、という問題が、今、つきつけられているのだが、 今の自民党政府は、フクシマの放射能すら、まもとに管理できない。お仲間に、カネを配るのは熱心でも、日本国民から税金を絞り、さらに、どんどん、死に追いやっている。 

そこで、ようやく、安倍政権がとんでもない間違いだと気づきだした経済人も多い。もちろん、「奥の院」も。

 おい、経団連。 自衛隊を派兵したいのなら、憲法を棄てちゃ まずいだろ。   

 海外派兵には、さらに厳しい条件が必要だ。でないと、東京の繫栄なんか、明日にでも、終わるぞ。 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。