安倍と外務省はオバマを見ずに、戦争屋マケインを見ていた。これをネタニヤフは歓迎。しかし、それがどれほどISISを刺激したか。

ネタニヤフとアッバスは1月11日のパリでの、反テロのデモに参加していた。

このときの状況は、23日のイスラエルの新聞HAARETZでは、こう書かれる。http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/.premium-1.638581

The other day Prime Minister Benjamin Netanyahu declared that a wave of Islamism, anti-Semitism and anti-Zionism was washing over Western Europe. (先日、イスラム教、反ユダヤ主義と反シオニズムの波が西ヨーロッパに打ちよせていると、ベンジャミン・ネタニヤフ首相は宣言した。)

そして、そうした中で、日本の安倍は中東訪問した。しかし、このとき、イスラエルとアメリカのオバマ政権の関係は低調だった。(簡単にいえば、オバマは、イスラエル支援を嫌っていた)。  新聞は書く、

Meanwhile, shortly before the troubled relationship between Jerusalem and Washington hit a new low, Japanese Prime Minister Shinzo Abe visited Israel as part of a trip to the Middle East.(こうした中、エルサレムとワシントンの困った関係がさらに低調になる前に、日本の安倍晋三首相は中東への旅行の一部としてイスラエルを訪問しました。)

しかし、このイスラエルの新聞は、湯川・後藤の動画がネットに投稿されたあとに発行さてたもので、そこには、isisのことは一言もふれないで、安倍晋三によって、起業が始まった国家(イスラエル)と日本との「厳密な経済連携」が始まったと書いている。

For Shinzo Abe in Israel, it’s strictly business

Well, not entirely, but the Japanese prime minister isn’t linking success in the peace process to Tokyo’s economic ties with the startup nation.

イスラエルはアメリカのオバマとは昨秋からうまく行っていなかった。米政界は、イスラエル右派に牛耳られ続ける共和党主体の米議会と、イスラエル支配(過剰関与)を脱却しようとするオバマとの政争が激化し、一枚岩でなくなっていた。

安倍は、ビジネス拡大を目指すイスラエルにとって、オバマのアメリカに替わる、提携先=金ずるとして期待されていた。その上で、本音では、ISISとの戦闘に加わってくれることを望んでいた。

安倍は中東訪問で、17日にエジプトのカイロで、「すべての支援は、ISISの脅威を減らすため」と言い放ち、さらに、19日は、イスラエルで待ち構えているアメリカ共和党のマケインとあってしまった。その日の夜は、ネタニヤフとの会食である。

 

 安倍は、中東に戦火を広げにきた、と映ったのは、当然だった。

エジプトで、ISISの脅威を減らすといったときも、湯川・後藤の二人がISISに拘束されていることは、知らぬはずはない。

 日本の外務省、安倍政権は、完全に彼らを見捨てていたのである。 

これでは、人道支援も何もないでしょう。  

17日のカイロでの発言が、イスラエルと組んで、ISISを潰すための支援だったのだ、と、ISISは捉えた。

そして二人の動画は、20日にあがった。 

しかし、イスラエルは、安倍の中東訪問は、ビジネス支援だと、いい放つ。

安倍の中東訪問は、ISISに、日本をテロの対象にすることに決意させることになったが、 このことで、パレスチナとイスラエルの紛争をより小さな問題として後回しにさせ、これが、結果として沈静化させることになるのかどうか。

 ユダヤ対イスラム という対決ではなく、  有志連合 対 テロ武装集団 の構図になり、、

 安倍は、「償わせる」といって、日本が、英米と同じ立場になってテロ戦争に対処すると、表明してしまった。

これが、今の日本政府の立場だが、当然、日本人は、世界中どこにいても、テロの標的だ。

今まで、何のために、平和憲法を持ってきたのか? この精神を、国策としても「天地の次元」で生かすのが、これまでの歴史を学んだ、人類に責任ある日本ではないのか?  いまが、まさに、瀬戸際。

報復の連鎖を止め、私たちの平和を愛する心を示すのなら、そして、自由な言論の場を求めるなら、

とにかく、  「 I am not  Abe 」  を、掲げないといけない。

 日本が、戦争屋が主導する20世紀型の国際政治の中で、主導権をとることは、世界中の誰からも求められていないでしょう。その姿勢「Abe-style」であるかぎり、 個々の人間のイノチは、潰される。

 その場だけの、大言壮語の口先と、業界の利益しかない安倍。 こんな生き方も、絶対にしたくはない。 

安倍政権が続く限り、 原発放射能モレモレだけでなく、テロの危険もどんどん増大し、外国人旅行者も減って、景気はますます落ち込むでしょう。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。