3日間、イロイロ悩んでいました。これまでの「常識」では、未来が見えないから。

こんにちは。

信州の山は、今、標高が1500M以上では見事な紅葉が見られます。昨日は、家族で志賀高原に行き、美しい葉っぱを拾ってきました。リンゴがおいしくなるのは、これからです。

アメリカでは11月6日に大統領選挙ですか。フルフォード氏は、無事に行われるかどうかわからないといっているようです。これまでの、FRBの周りにいて、巧妙なインチキと 平気で人を殺す残虐さで、仲間内の利益だけを求めていた悪人たちが、主に、軍の人間によって一掃される、とのことですが、さて、どうなのでしょう。

日本では、アメリカ軍の兵士がまた沖縄で、婦女暴行事件を起こしています。

日本の政界では、小沢一郎の「生活第一」党のことは完全にマスメディアで無視されたまま、解散の時期をめぐって、自民党はなんども、民主党に騙され続けています。

日本維新の会の結党に合わせ、人権尊重を標榜していた朝日新聞社の週刊誌「週間朝日」が、橋下氏個人の血を、問題あり、とするとんでもない記事を載せ、謝罪する事態になりました。

個人の努力や生き様よりも、初めから、血に問題ありとするのは、既得権益層が常に持ち出す論理でした。これは、シュメール・エジプト時代からでした。 逆に、自分たちの血の優位性を誇り、特権享受を当然と考えるものもいました。

ユダヤ人たちが自分のことを選民だとしたのも、自分たちに流れる血は他者よりも優れていて、それは、絶対的真理だとするものでした。 実際には、ユダヤ人とは、血統では今から2600年前にバビロンの捕囚にあった南ユダの血統の人間か、あとからユダヤ教の信者になったものを指したのですが。 

紀元前の古代は、どこでも祖先崇拝でした。その中で、諸処の部族が、自分の祖先だけを崇拝するのに対し、ユダヤ人は、自分たちの祖先(アブラハムやモーゼなど)は、唯一、世界の全てを仕切る創造神=世界神と繋がっている、として他者を見下し、騙してもいいとしていたのです。

 ここでいう世界神は、ユダヤ人の理解では、YHWH(ヤハウェ)でした。これは、宇宙にある「摂理」を擬人化し、文字言語で捉えた姿でした。 それを神と呼んで最初に捉えた人となっているのが、3280年前のモーセ ですが、この神は、バビロンの捕囚後は、自分を裏切ったものに復讐する神 と 理解されるようになりました。

 宇宙にいる主宰者。それを「主(アドナイ、英語でファーザー)」といい、誰もが、それといつも繋がっている、と明確に言い出したのが、同じユダヤ人(ヘブライ人ユダ族)のイエス・インマヌエルでした。血ではない。心だ。心こそが、部族神(祖先神)を超える世界神、すなわち、宇宙の主宰者と繋がるのだ、といって、血と経典の文言にこだわるパリサイ派 を否定していました。

 しかしながら、この人物の生き様は、神の言葉を話す預言者の立場から、その死後には多くの伝説を纏って、血(部族)を超えた救世主として扱われ、さらに多民族国家のローマ帝国では、過去も今も生きている「三位一体」の全能の唯一神として扱われるようになりました。

 この唯一神となったイエスに関し、文字言語の物語(聖書)がラテン語で書かれる(405年の『ウルガタ』)と、今度は、その理解と解釈を、独占する人間が現われます。495年に「神の唯一代理人」と自称したゲラシウス一世でした。(この人間は、バレンタインデーにも関係しますが)

 そして西欧社会では、このローマ教皇の理解や意向は、各地に伝わったが、聖書の内容は、まったく疎んじられる事態になりました。 

 一体、聖書に何が書かれていたのか? そもそも、宇宙の真理や 仕組みは どうなっているのか? 

こうした疑問は、王や教皇(法王)、そして領主や貴族たちからの無慈悲な取立てや暴力に反発して、自分を守ろうとする意識から生まれました。 それが、西欧での宗教改革を生み、近代をもたらしたのです。そして、民主主義の概念が生まれます。

誰もが、主権者であり、統治する側の人間でもある。 これが明確化するのが、近代でした。

しかし、日本の近代は、江戸時代まで京都で押し込められていた天皇はん を、国家主権者にして、国民は、その天皇はん の赤子であり、血が繋がっている、という御伽噺(おとぎばなし)を作って、日本列島に生きる人間を一つに纏めました。 このとき、新たに東京に移った「天皇」に、血脈的に近いか遠いか、が政治的に強調されました。

 このときの「血の論理」が、まだ、日本を支配しているでしょうか? 

明治政府は、江戸時代までの日本列島の資産を一旦、没収し、それを再分配する時に、この「血の論理」を用いました。 実際には、万世一系の天皇家の血などはズタズタで、ないに等しいにもかかわらず。この「論理」を作り出して、特殊な「血」があるということにして、仲間内で優先分配していたのです。

 これは、形式さえ整えば、なんでもいい、という、末端のパリサイ派の考えでした。

今、民主党も自民党も、そして、官僚やマスメディアの人間たちも、これまでの「国家」による、国富の再分配のやり方を、変えるフリをしながらも、変えないでいることを望みます。特に、目先の、個人的利益のためにです。

 私は本欄で、まず、一般会計 と 特別会計 を、すべて明らかにせよ、といってきましたが、もう、日本の「国家」は、今は、蜜のない蜜壷です。ただ、「国家」には権力だけは発生しますので、強引に国民から、また絞りとろうとしています。 そこに、また、日本の国家権力を欲しがる人間が寄ってきます。

 もし、このブログを、「天皇の金塊」資金を扱う、ジイ様が見ていたら、忠告します。

もう、これまでの「国家」には全く依存しないで、自分たちの相互の信頼 と 汗のみ で、自らを護り、そして、富を生み出そうという人間たちの活動を、<裏で支える仕組み>を作らない限り、この国には明るい未来が来ない。

 日銀がどんなに金融緩和しても、日本の企業は、日本国内での新規事業のために資金を借り入れず、ソフトバンクのように、外国企業の買収にその資金が使われるのみ。 これでは、国民の活力創出には繋がらない。

 また、一時的に中小企業に資金提供してもすぐに消える。 これまでと同じ需要が、もうない以上、何の意味も
なさない。

 戦争や暴力の恐怖があれば、人は、自分を生かすための創造性を失くしてしまう。

 「よらしむべし、知らしむべからず」は、 何の未来も生み出さない。

 全部公開する。 その上で、  

 「あなたたちは、この国で、どうするの? 理想の国つくりへと 皆で考え知恵を出し、汗をかき、自分の生きる現場を、創造する 実際行動を 起こしなさい」 と。

 「ついては、経営資源は、これだけある」 と、 ここまで、明かしたほうがいい。

 このとき、 これまでの「国家」に 頼らないものだけが、新しい境地を開くでしょう。

橋下氏は、国家が吸い上げるマネーを中心に考えて、この国の改造を試みるようですが、

 それでは、だめ。

 この国に生きる人間の、純粋な心と、ひたむきな汗 とを、どう、有機化できるか です。

 もちろん、そこでは、もう、「天皇の赤子」という「血の論理」は通用しません。人間として、この日本列島の現実の空間に生きているという、濁りない生命の共有感で、 お互いに同じビジョンをもって、それぞれ役割を自覚しながら、動き出せるか です。

 マネー と 国家権力を巨大化させることは、自分では何も生み出さない、体制への寄生虫と、強請りタカリの輩ばかりを、引き寄せつづけます。 

 まして、この日本列島に生きる人間が、それぞれの地域で、イノチの次元で一つになるには、国家同士の戦争が引き起こされる場面では歪められます。 自ら平穏を作り出そうと動き、そこに、お互いの生存が、意識されている時のみ、 その地域には、瑞々しく柔らかい創造性が生まれてきます。

今の日本の指導層(官僚、御用学者、財界)は、これまでの金融資産を数字的に守るために、ウソの情報と、オチャラカシを垂れ流し続けています。 まず、これを徹底排除する。 まずはここから。  

 「裏で支える仕組み」は、 おって、書きましょう。  これには、 国家次元を超える必要がありますから。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。