近海・金塊・山形に「来んかい」と、今日は3点。

 おはようございます。
今日は、3点あります。
1) 近海 ・・・ 韓国哨戒艦の爆発沈没事故。
  昨日、韓国の李明博大統領は、最終調査報告の概要を関係国に事前説明し、
  「北朝鮮関与」の判断に立っていることを伝えました。
  しかも、
 「世界のどの国も否定できない明確な物証が提示される」 と、
 その判断に、間違いがないことを強調しました。
  これにより、 今後の国際関係は、その前提で、動いていくことになります。
  この最終調査報告を出すまでに、時間がかかったのは、
  この事件が、今後も、北東アジア政策に、極めて大きな影響がでるからです。
  これは、沖縄基地の問題 さらに、アメリカと中国の貿易不均衡の問題にも関係します。
  日韓アメリカ、それに、中国が、この線で、合意したのでしょう。
  
  3月末に、この事件が置き、それからの2ヶ月の間に、一体、何があったか?
  これを、冷静に考えると、いろいろ見えてきます。
  日本国内では、 沖縄の普天間基地の移転問題。
  海外では、上海万博の開催もありますが、一番の問題は、
  イランに対する、アメリカ攻撃の理由・切っ掛けが無くなったこと。
  これは、イスラエルのネオコン路線が封じ込められています。
  東アジアでは、日本の沖縄に 米軍が、そのままいてもらったほうがいい。
  これは、自民党案を作り上げた防衛関係者の考えであり、
  彼らがつくった辺野古の埋め立て方式に、今、政府方針が、固まりつつあります。
  
  それには、外部環境として、北の脅威があったほうが、日本国内世論をまとめやすい。
  しかし、私たちが冷静に考えるべきは、
  あの海域に、北の潜水艦が、入れるのかどうか?
  そもそも、そんな高性能な魚雷を、北が持っていたのかどうか?
  なにより、今のこの時期、 北にとって、 韓国の哨戒艦を沈没させることが、
  国益にかなうのかどうか? 北は、経済援助がほしく、関係を良くしたい筈です。
  と、いうことです。  私は、これらを、素直に考えたい。
  北は、 自分に不利になることを、なぜするのか?
  それよりも、他のものがした企みの失敗が、 北のせいにされている。
  そのほうが、全て、丸く収まる。  
  ・・・  こう考えるものが、この東アジアとアメリカに多くいるのではないか?
  今の東アジアの国際情勢の基本の流れは、
   戦後のアメリカ覇権(自民時代の防衛・外交利権) に 対する、 
   消滅派 と 延命派 の 対立の 図式で考えると、 よく分かります。
  そこに、イランが、 イスラエルの国家の不当性を、堂々と叫び、
  さらに、 アメリカの原爆使用の過去まで 糾弾します。
  こちらには、 アメリカ覇権を消滅させたい人間が加担します。
  この二ヶ月間に、 日本国内で、口蹄疫が発生です。
  去年は、この時期に、 鳥インフエルエンザ騒ぎがありました。
  これは、 覇権の交代をかけた、 戦場の現場なのです。
2) 金塊 ・・・ ギリシャ発の経済危機で、さらに、 金価格が上昇する? 
  GW明けに、ギリシャが財政破綻。これが、ユーロ参加国を、ボロボロにしていきます。
  ファンドマネージャーたちは、 各国の国債の中でも、安全なものへ逃避し、
  さらに、その資金は、原油や穀物などの、商品に向かっていき、その中でも、
  誰でも実際に持てる、実物での投資対象となるのが、  ゴールド(金)です。
  5月19日、現在の価格は、
  円だと1g 4000円、 ドルで、1オンス、1200ドルを それぞれ切ったところです。
 ここまで、金価格が釣りあがってきたのは、通信機器端末に使われる金の実際の需要増
 に加え、大陸の中国人が自分の資産保全のために積極的に金製品を買出したこと、
 そして、最大の産金国である南アフリカでの生産量が激減していく、品薄感 があります。
  しかし、こうした現状理解の中、 もし、 この機会に、これまで、マーケット上で、
  無視されていた(カウントされていなかった) 実物の金(ゴールド)が、 
  国際的にその存在が認知された上で、大量に出回ったら、 金の価格は、どうなるのか?
  もちろん、金価格は、大暴落になります。
  その危険性を指摘する人間が、います。
>>   『狙われた日華の金塊』(小学館)      著者は、元外交官の原田武夫氏。
  実際に、存在する隠された金塊が、国際経済を維持するために、 帳簿上に登場する。
  そのとき、これまでの供給不足が、 一気に、解消します。
  とてもではないですが、 1オンス2000ドルなんて夢。
  戦後のブレトンウッズ会議では、 35ドルから、スタートしたのです。
   
  金(ゴールド)と、通貨は、人間の経済活動で、切り離せないものでした。 
  19世紀にできた世界経済の枠組みは、各国の中央銀行制度を基本としますが、
  その中央銀行が発行する通貨発行の価値の基になっているのは、もともとは、
  その多くが、日本から流出した金(ゴールド)です。
  18世紀後半に、日本(徳川幕府)と清国(世界) とでは、金銀の為替では、
  日本では、金が圧倒的に安いという事実から発生した、大量の金塊です。
  
  これが、世界各国に中央銀行を成立させるために、密かに分けて届けられ、
  さらに、米ドルを世界機軸通貨にするブレトンウッズ会議の前の1934~1941年には、 
  スイスから、アメリカのフォートノックスに、1.5万トンが集められていました。
  一方、この前の戦争中は、日本軍がインドネシアやマレーシアから強引に金塊を持ち出した後、
  フィリピンに集積した段階でマッカーサー率いる米軍と壮絶な戦争になり、そのまま、その金塊
  を山中に隠くし、その密命を受けた日本兵は戦後は、金の番人ゴールドウォリアーになりました。
  
  一体、金は、どれだけの量があるのか?
  その真実の量 よりも、 1971年のニクソンショック後の国際経済では、
  各国が認める 帳簿上に記載される量を基にして、 金の価格が決まってきたのです。
 
  今年のサッカーW杯は、産金国の南アフリカ。
  今は金価格の沸騰によって、大変景気がいいのですが、 暴落したら、大変です。
  
  いや、南アフリカで、順調に、W杯を開催するために、 あえて、これまで、
  金価格が上がってきたとしたら、 ・・・。
 
  用心に越したことはありません。
  もし、このブログを見ている皆さんで、すでに金(ゴールド)に投資している方は、きっと、
  含みで大きな利益が出ているはずですから、W杯前に売り抜けるのが賢明かもしれません。
  昨日のニューヨーク市場の動きを、どう読むか、そこからです。
 http://www.kitco.com/charts/livegoldnewyork.html
3)  山形 で、 勉強会です。
  山形弁で、 「こっちに来ない」 と誘う時、 「きんかい」 とはいわないでしょうね。きっと。
  これは、ごろ遊び。
 
  5月31日(月) に、  山形でおこないます。
  こっちは、おって連絡します。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。