ようやく「真実」がでてきたが、それにしても、1万テラベクレルとは。それはいつだったのか?

東京新聞が、「共同」のニュースを伝えています。2011年4月12日 01時28分

数字で出されると、ショッキングです。
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<最大で1時間1万テラベクレル 国際尺度、最悪の7も>
福島第1原発の事故で、原子力安全委員会は11日、原発からは最大で1時間当たり1万テラ
ベクレル(テラベクレルは1兆ベクレル)の放射性物質が放出されていたとの試算を明らかにした。
 政府はこれを受け、原発事故の深刻度を示す「国際評価尺度(INES)」で最も深刻な、
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に並ぶ「レベル7」とする方向で検討に入った。
 INESの評価によると、放射性のヨウ素131換算で外部への放射性物質の放出量が
数万テラベクレル以上である場合は、レベル7であるとしている。
 原子力安全委の班目春樹委員長は、1時間当たり1万テラベクレルの放出が「数時間」続いた
との推計を明らかにした。
 1時間当たり1万テラベクレルの放出が数時間続けば、レベル7に当たることになる。
現在は同1テラベクレル以下になったとみられるとしており、安全委は、放射性物質の総放出量
については「検討している」とするにとどめた。
 政府は暫定的に「レベル5」としている現在の評価を見直し、レベル7に格上げすることの
検討を始めた。
(共同)
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 わたし推測では、3号機が爆発した14日の昼に、放出された時の数字でしょう。
15日から気温が下がり、16日には、私の住む長野では大雪になりました。
その時の雪の質は、これまではぜんぜん違うもので、乾いた粉のような感じでした。
 14日の夕刻に、東電の重役が各国大使館に事態の深刻さを教えたのは、人間としてただしい
判断です。
 私は、この3号機の爆発の持つ意味を、首相官邸も知っていたはず、と勘ぐっています。
 それにしても、未熟な菅内閣。 
日本国の名誉を奪い、永遠に国民を苦しめることになりました。
11日の地震直後に、冷却装置が作動していないか、を確認するのは簡単です。
その上で、12日の1号機のあと、14日の3号機の爆発も予想できたはずです。
このとき、官邸に集まったボンクラは、一方で、放射能を怖がるばかりで、さらに、
自らの権力の保持ばかりが頭にあったのです。
11日の地震発生直後、国民の生命を最優先に考えていれば、当然、判断は違います。
どんなに、不都合な事態でも、まず、正確な情報を知り、それを、国民に知らせる。
もし、最高権力者である自分に、きちんと情報が上らないなら、あるいは、東電や保安院が
真実を隠していると感じたなら、 それを、面罵するのでなく、
隠すこと自体が犯罪になるように、早急に法案を整えながら、現場に、
自らに直属の自衛隊や国家公安委員会からなる調査員(いわば、公儀隠密)を派遣し、
とにかく自分が実態を把握することを最優先すべきでした。
まして、12日の段階で炉心溶融を指摘した保安院の中村氏を更迭したり、
アメリカからホウ酸の放出援助の申し出を断ったりと、これは、もう、メチャクチャでした。
東電・保安院が何を言おうと「真実はこうだ」とし、それを突っぱね、自分で政治的判断を
下すのが、本来の国家指導者です。
東電が、日本の軍事機密に関わる業務をしているとはいえ、単なる私企業です。
そもそも、隠蔽体質を暴くのが、国民が期待した「政権交代」の意味のはずでした。
しかし、4月に入ってから、この政府ぐるみの隠蔽流れが変わりだしました。
世界が、地震以後の日本政府、菅内閣に、完全に、見切りをつけたのです。
その上で、4日の深夜に、汚染水の海洋流出です。
9日のNHKのスペシャル番組で、やっと、大本営でない冷静な報道。
でも、まだ、終わらない。初期の震災発生からの1週間が、全てを決めたのです。
個人でできることは限られています。
 汚染地域からの退避と、
 自分がいる空間にある放射線の除去と、
 すでに体内に入ってしまっている放射線物質の処理(デトックスと中和)です。
問題なのは、放射線の累積の量です。
それ以上に、最悪の結果をもたらした人間が、まだ、日本の最高権力者のままなのです。
福島県以南の東日本の人間3000万人は、菅直人を首班にする現在の政権に対し、
「俺達の未来を返せ」と、心底、声を上げてもいい。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。