予測可能性がなくなった人類世界。《マネーの繁栄(株式市場)》とその《裏の闇…テロ》の実態がむき出し。国家の「網」が効力を失う。自分の世界を創るしかない。

戦後世界とはどんな世界だったのか?
アメリカ覇権は、マネーと軍事力、そして情報力。

トランプは、テロを消すためと言って、禁じ手を使う。

2017年4月。就任直後のトランプがイスラム諸国の前に演説。https://www.youtube.com/watch?v=UX7wXnHfTj8&feature=youtu.be

一方、戦後、アメリカの特別行政自治区だった日本では、
トランプ政権になり、それまでの「都合のいい緊張」のなかでの利権が壊れはじめた。

イランとアメリカのこの緊迫化。
平和憲法を持ちながら、自衛隊に軍事実績を残させたい、安倍政権。
世界最大の軍事力を持ちながら、平和のために、「テロ組織だ」として、
他国の正規軍に組み入れられた部隊の司令官を、暗殺したアメリカ。

安倍の頭は元々単純な上に、壊れているし、
外務省は内閣人事局ができて以来、機能放棄のまま、
経団連・経産省の今井尚哉の言いなりだったけど、
防衛庁や統合幕僚本部でも、この事態に、自分からは手出しは出来ない。

トランプを諫め、ハメネイの怒りを鎮める、どんな言葉をかけられるか?
列島の上層民たちは、心を深く見つめたことがあるのだろうか?

戦後日本は、マネー中心で土地本位制の下、最適工業化がすすむが、
そこに新自由主義グローバリズムが入り、株主利益だけが目的化した。
ただでさえ「自我」が未熟で無思考な列島民を、マネーで「枠」に嵌め、
メディアと司法は、日本語での情報空間を「予定調和の世界」にした。

実態はどうだったのか? 産業力は?
列島民の個々人の生活は? 心に伸びやかな希望はあったか?

結果として生まれたのは、
「上層民」という言葉と優越感、そして、多くの人間の「絶望」。
実態よりも、株式市場での「数字」。実態をみない経営者の報酬。

これだけだった、日本の政治と経済のシステムが、破たんした。
この対談も、必見だな。日産とゴーン。https://www.youtube.com/watch?v=K63inqAu6QM

実は、日産救済に、ゴーンをよんだのも、イカヅチさんだったのだけど。
安倍政権になってから、経産省が財務に替わって権力を掌握したけど、
その経団連のお歴々たちが、人間や文明に対する理解が薄く貧弱で、
「国富」の意味が解らない。国家という「網」の中にいる、
全ての人間の、希望と想像力と自律力の、その総和が、基盤だと。

国家【網】と産業力【技術力】とは、
国民自身が、まず、現実の構造と実態を正確に知る情報理解力が不可欠。
特に、今は、地球で何が起きているか、色眼鏡でみてはいけないが、
日本語言論のメディアを完全に統制して、これを胡麻化してきた。

しかも、本来、個々人と社会システムが、信頼の上で有機的に繋がって、
多くのシナジーを生み出すことで、新たな豊かさの発見で、富が生まれ、
未来への希望の確信となっていくが、そのための改変・再編成を知らない。

それでも、「日本は、優れている」と、自己洗脳をかけるためだけ
の政治をしてきたのが、「311」以後の日本の国家です。

列島の「お花畑」の「外=日米安保」と「内=ガラパゴス司法」が
で、完全に消された。これが令和2年。

国家が、もうボロボロだ。妄信に浸っていた人間はどんどん狂いだす。
いつでも、「網」がない状態、すなわち野良でも生きていけるように。
自然(豊かさと厳しさ)と、生身の人間(衣食住と心の繋がり)に
ストレートに向き合って、着実な「今」を積み重ねる。

私が、息子たちや高校生にいうこと。
 芸は身を助く。それ以上に、礼儀は、身を護る。
 助けることから入れば、誰とでも、仲良しになれる。
 一次情報で、繋がれば、必ず、知恵が生まれてくる。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。